4月の卯月以外の異名を知ってますか?

4月の卯月以外の異名を知ってますか?

旧暦4月は卯月(うづき)

卯月は「うづき」と読みます。日本では、旧暦4月を卯月(うづき)と呼び、現在でも新暦4月の別名としても使用しています。グレゴリオ暦で年の第4の月に当たり、30日あります。

卯月の由来について

卯月の由来は、卯の花が咲く月「卯の花月(うのはなづき)」を略したものというのが定説となっていますが、その他にも、十二支の4番目が卯であることから「卯月」とする説や、稲の苗を植える月であるから「種月(うづき)」「植月(うゑつき)」「田植苗月(たうなへづき)」「苗植月(なへうゑづき)」であるとする説もあります。

4月の卯月以外の異名

4月は卯月の他に、次のような別名(異名)もあります。

いんげつ(陰月)、うえつき(植月)、うのはなづき(卯花月)
けんげつ(乾月)、けんしげつ(建巳月)、このはとりづき(木葉採月)
ちんげつ(鎮月)、なつはづき(夏初月)、ばくしゅう(麦秋)
はなのこりづき(花残月)、もうか(孟夏)

 

どんよりと青葉にひかる卯月哉 正岡子規 卯月

卯月の季語使った、子規の一句です。

    どんよりと青葉にひかる卯月哉 正岡子規 卯月

 

四五日は春にまけたる卯月哉 正岡子規 卯月

    四五日は春にまけたる卯月哉 正岡子規 卯月

 

身にとりて衣がへうき卯月哉 其角

    身にとりて衣がへうき卯月哉 其角

和風月名(わふうげつめい)‥意味、由来

和風月名(わふうげつめい)とは、旧暦の季節や行事に合わせたもので、現在の季節感とは1~2ヶ月ほどのずれがあります(現在の暦でも使用されることがあります)。和風月名の由来については諸説あるようですが、代表的なものは以下となります(引用:国立国会図書館)。

和風月名
旧暦の月 和風月名 由来と解説
1月 睦月(むつき) 正月に親類一同が集まる、睦び(親しくする)の月。
2月 如月(きさらぎ) 衣更着(きさらぎ)とも言う。まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する(更に着る)月。
3月 弥生(やよい) 木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる、草木が生い茂る)月。
4月 卯月(うづき) 卯の花の月。
5月 皐月(さつき) 早月(さつき)とも言う。早苗(さなえ)を植える月。
6月 水無月
(みなづき、みなつき)
水の月(「無」は「の」を意味する)で、田に水を引く月の意と言われる。
7月 文月
(ふみづき、ふづき)
稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)
8月 葉月
(はづき、はつき)
木々の葉落ち月(はおちづき)。
9月 長月
(ながつき、ながづき)
夜長月(よながづき)。
10月 神無月(かんなづき) 神の月(「無」は「の」を意味する)の意味。全国の神々が出雲大社に集まり、各地の神々が留守になる月という説などもある。
11月 霜月(しもつき) 霜の降る月。
12月 師走(しわす) 師匠といえども趨走(すうそう、走り回る)する月。


⇒ 和風月名(わふうげつめい)の覚え方

まとめと関連情報

卯月について調べてみました。卯月は「うづき」と読み、現在でも新暦4月の別名としても使用しています。卯月のほかに、いんげつ(陰月)、うえつき(植月)、などたくさんの別名もあります。


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