弥生は何月‥意味や読み方、由来、異名‥

弥生は何月‥意味や読み方、由来、異名‥

弥生は何月、読み方は‥

弥生は「やよい」と読みます。日本では、旧暦3月を弥生(やよい)と呼び、現在でも新暦3月の別名としても使用しています。グレゴリオ暦で年の第3の月に当たり、31日間あります。

弥生の由来について

弥生は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという説が有力です。

3月(弥生)の異名

日本では年度替り(主に会計年度や学年)の時期であり、月を通して卒業式や送別会が行われ、出会いと別れの時期でもあります。3月は弥生の他に、次のような別名(異名)もあります。

かげつ(花月)、きしゅん(季春)、くれのはる(晩春)、けんしんづき(建辰月)
さくらづき(桜月)、さはなさきつき(早花咲月)、さんげつ(蚕月)
しゅくげつ(宿月)、とうげつ(桃月)、はなみづき(花見月)
はるをしみつき(春惜月)、ばんしゅん(晩春)、ひいなつき(雛月)
ゆめみづき(夢見月)

 

やよいの空は見わたす限り‥さくらさくらの歌詞

さくらさくらの歌詞に弥生という表現があります。

さくら さくら
やよいの空は見わたす限り
かすみか雲か匂いぞ出ずる
いざや いざや見にゆかん

三月の空は見ることができるすべてが霞か雲のようなのでいい香りがする
さあ、さあ見に行こう

濃かに弥生の雲の流れけり 夏目漱石

弥生の季語使った、漱石の一句です。

    濃(こまや)かに弥生の雲の流れけり 夏目漱石 明治三十年

 

すさましく蝶の出て来る弥生哉 正岡子規

    すさましく蝶の出て来る弥生哉 正岡子規 弥生

 

桜ちる弥生五日は忘れまじ 其角

    桜ちる弥生五日は忘れまじ 其角

和風月名(わふうげつめい)‥意味、由来

和風月名(わふうげつめい)とは、旧暦の季節や行事に合わせたもので、現在の季節感とは1~2ヶ月ほどのずれがあります(現在の暦でも使用されることがあります)。和風月名の由来については諸説あるようですが、代表的なものは以下となります(引用:国立国会図書館)。

和風月名
旧暦の月 和風月名 由来と解説
1月 睦月(むつき) 正月に親類一同が集まる、睦び(親しくする)の月。
2月 如月(きさらぎ) 衣更着(きさらぎ)とも言う。まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する(更に着る)月。
3月 弥生(やよい) 木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる、草木が生い茂る)月。
4月 卯月(うづき) 卯の花の月。
5月 皐月(さつき) 早月(さつき)とも言う。早苗(さなえ)を植える月。
6月 水無月
(みなづき、みなつき)
水の月(「無」は「の」を意味する)で、田に水を引く月の意と言われる。
7月 文月
(ふみづき、ふづき)
稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)
8月 葉月
(はづき、はつき)
木々の葉落ち月(はおちづき)。
9月 長月
(ながつき、ながづき)
夜長月(よながづき)。
10月 神無月(かんなづき) 神の月(「無」は「の」を意味する)の意味。全国の神々が出雲大社に集まり、各地の神々が留守になる月という説などもある。
11月 霜月(しもつき) 霜の降る月。
12月 師走(しわす) 師匠といえども趨走(すうそう、走り回る)する月。


⇒ 和風月名(わふうげつめい)の覚え方

まとめと関連情報

弥生について調べてみました。弥生は「やよい」と読み、現在でも新暦3月の別名としても使用しています。弥生のほかに、かげつ(花月)、きしゅん(季春)などたくさんの別名もあります。


グレゴリオ暦を簡単に説明すると‥西暦と同じで‥
和風月名(わふうげつめい)の覚え方
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