睦月は何月‥意味や読み方、由来、異名‥

睦月は何月‥意味や読み方、由来、異名‥

睦月は何月、読み方は‥

睦月は「むつき」と読みます。日本では、旧暦1月を睦月(むつき)と呼び、現在でも新暦1月の別名としても使用しています。グレゴリオ暦で年の第5の月に当たり、31日あります。

睦月の由来について

睦月という名前の由来には諸説ありますが、最も有力なのは、親族一同集って宴をする「睦び月(むつびつき)」の意であるとするものです(他に、「元つ月(もとつつき)」「萌月(もゆつき)」「生月(うむつき)」などの説など)。

1月(睦月)の異名

1月は睦月の他に、次のような別名(異名)もあります。

建寅月(けんいんげつ)、孟春(もうしゅん)、霞初月(かすみそめづき)
暮新月(くれしづき)、早緑月(さみどりづき)、三微月(さんびづき)
太郎月(たろうづき)、子日月(ねのひづき)、初空月(はつそらづき)
初春月(はつはるづき)、初見月(はつみづき)、王春(おうしゅん)
開歳(かいさい)、開春(かいしゅん)、解凍(かいとう)、嘉月(かげつ)
華歳(かさい)、月正(げっせい)、元月(げんげつ)、献歳(けんさい)
献春(けんしゅん)、歳始(さいし)、歳首(さいしゅ)、主月歳(しゅげつさい)
首歳(しゅさい)、上春(じょうしゅん)、初月(しょげつ)、初歳(しょさい)
初春(しょしゅん)、初陽(しょよう)、始和(しわ)、新春(しんしゅん)
青陽(せいよう)、泰月(たいげつ)、大簇(たいそう)、端月(たんげつ)
年端月(としはづき)、肇歳(ちょうさい)、年初(ねんしょ)
発歳(はつさい)、方歳(ほうさい)、芳歳(ほうさい)、甫年(ほねん)
昵月(むつき)、陬月(むつき)、孟陬(もうすう)、孟陽(もうよう)
履端(りたん)

 

ひもじさの餅にありつく睦月かな 正岡子規

睦月の季語を使った、子規の一句です。

    ひもじさの餅にありつく睦月かな 正岡子規

 

蓬莱や窓は睦月の薄月夜 正岡子規

    蓬莱や窓は睦月の薄月夜 正岡子規

※蓬莱(ほうらい)とは:蓬莱飾りの略。関西で、新年の祝儀の飾り物の蓬莱飾り。三方 (さんぼう) の盤の上に白米を盛り、熨斗鮑 (のしあわび) ・搗 (か) ち栗・昆布・野老 (ところ) ・馬尾藻 (ほんだわら) ・橙 (だいだい) ・海老 (えび) などを飾ったもの。

睦月から泣いて見せけり傀儡師 正岡子規

    睦月から泣いて見せけり傀儡師 正岡子規

和風月名(わふうげつめい)‥意味、由来

和風月名(わふうげつめい)とは、旧暦の季節や行事に合わせたもので、現在の季節感とは1~2ヶ月ほどのずれがあります(現在の暦でも使用されることがあります)。和風月名の由来については諸説あるようですが、代表的なものは以下となります(引用:国立国会図書館)。

和風月名
旧暦の月 和風月名 由来と解説
1月 睦月(むつき) 正月に親類一同が集まる、睦び(親しくする)の月。
2月 如月(きさらぎ) 衣更着(きさらぎ)とも言う。まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する(更に着る)月。
3月 弥生(やよい) 木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる、草木が生い茂る)月。
4月 卯月(うづき) 卯の花の月。
5月 皐月(さつき) 早月(さつき)とも言う。早苗(さなえ)を植える月。
6月 水無月
(みなづき、みなつき)
水の月(「無」は「の」を意味する)で、田に水を引く月の意と言われる。
7月 文月
(ふみづき、ふづき)
稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)
8月 葉月
(はづき、はつき)
木々の葉落ち月(はおちづき)。
9月 長月
(ながつき、ながづき)
夜長月(よながづき)。
10月 神無月(かんなづき) 神の月(「無」は「の」を意味する)の意味。全国の神々が出雲大社に集まり、各地の神々が留守になる月という説などもある。
11月 霜月(しもつき) 霜の降る月。
12月 師走(しわす) 師匠といえども趨走(すうそう、走り回る)する月。


⇒ 和風月名(わふうげつめい)の覚え方

まとめと関連情報

睦月について調べてみました。睦月は「むつき」と読み、現在でも新暦7月の別名としても使用しています。文月のほかに、建寅月(けんいんげつ)、孟春(もうしゅん)、霞初月(かすみそめづき)などたくさんの別名もあります。


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