旅愁(唱歌)歌詞 ひらがな

旅愁(唱歌)歌詞

旅愁(りょしゅう)は日本の詩人である犬童球渓が明治40年(1907年)に詞を訳した翻訳唱歌で、原曲はジョン・P・オードウェイ(John P. Ordway)による“Dreaming of Home and Mother”(家と母を夢見て)という楽曲です。

原曲:ジョン・P・オードウェイ
訳詞者:犬童球渓

更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとりなやむ
恋しやふるさと なつかし父母
夢路にたどるは 故郷の家路
更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとりなやむ

窓うつ嵐に 夢もやぶれ
遥けき彼方に こころ迷う
恋しやふるさと なつかし父母
思いに浮かぶは 杜のこずえ
窓うつ嵐に 夢もやぶれ
遥けき彼方に こころ迷う

 

旅愁(唱歌)歌詞 ひらがな

ふけゆくあきのよ たびのそらの
わびしきおもいに ひとりなやむ
こいしやふるさと なつかしちちはは
ゆめじにたどるは さとのいえじ
ふけゆくあきのよ たびのそらの
わびしきおもいに ひとりなやむ

まどうつあらしに ゆめもやぶれ
はるけきかなに こころまよう
こいしやふるさと なつかしちちはは
おもいにうかぶは もりのこずえ
まどうつあらしに ゆめもやぶれ
はるけきかなに こころまよう

 

犬童球渓(いんどうきゅうけい)さん

(1879年3月20日 – 1943年10月19日)日本の詩人、作詞家、教育者。犬童さんは熊本県人吉市に生まれ、東京音楽学校を卒業後、新潟高等女学校に勤務していた期間中に、ジョン・P・オードウェイの『家と母を夢見て』の曲を知り、故郷の熊本県から遠く離れた自分の心情と重ね合わせながら訳詞したとか‥。

当時の翻訳唱歌の大半が「学校唱歌校門を出ず」のレベルにとどまっていた中、犬童球渓さんの訳詞による『旅愁』はアメリカの曲にも関わらず“日本の歌”として広く親しまれ、2007年(平成19年)には日本の歌百選の1曲に選ばれました。

夢路にたどるは 故郷の家路‥意味

夢路を辿(たど)るとは、夢を見る、心地よく眠るという意味です。旅愁の歌詞では、夢路にたどる、つまり、「を」ではなく、「に」なのですが、同じ意味なのでしょう‥。

夏の夜の 夢路はかなき 後の名を‥柴田勝家(辞世の句)

夢路からの連想です。戦国時代の武将、柴田勝家の辞世の句です。

 夏の夜の 夢路はかなき 後の名を 雲井にあげよ やまほととぎす 柴田勝家

 

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