ちまき食べ食べ♪(背くらべ)日本の畳語文化とは‥

ちまき食べ食べ♪(背くらべ)日本の畳語文化とは‥

背くらべの歌詞は端午の節句に背丈を計ってもらった子供の視点で書かれている。これは海野の17歳年下の末弟、春樹の視点から描いていると言われ、「兄さん」が海野である。

同じ言葉を重ねる造語法を「畳語」

この歌詞の中にある「ちまきたべたべ」に日本のちょっとした言葉の文化がある。同じ言葉を重ねる「畳語(じょうご)」という造語法である。日本語は、この「畳語」が多く、特に擬態語や擬音語は、ほとんどが「畳語」。

ちなみに、「畳語」は日本語だけの特徴ではなく、世界中のあらゆる言語にも見られ、近隣諸国ではマライ・ポリネシア語がこの畳語が多い事が知られています。

背くらべ(せいくらべ)

作詞・海野厚
作曲・中山晋平

柱(はしら)の傷(きず)は おととしの
五月五日(ごがついつか)の 背(せい)くらべ
ちまきたべたべ 兄(にい)さんが
計(はか)ってくれた 背(せい)のたけ
昨日(きのう)くらべりゃ 何(なん)のこと
やっと羽織(はおり)の 紐(ひも)のたけ

畳語(じょうご)とは

畳語(じょうご)とは、単語またはその一部をなす形態素などの単位を反復して作られた単語をいい、合成語の一種である。畳語を形成することを重畳(ちょうじょう)または重複ともいう。

名詞の複数を表す畳語(じょうご)

名詞の複数を表す畳語で、例としては「山々」「人々(ひとびと)」「国々(くにぐに)」「村々」「星々(ほしぼし)」「我々」「神々(かみがみ)」「日々(ひび)」「一人々々(ひとりびとり)」「交代々々(こうたいごうたい)」‥

名詞の複数を表す畳語は少数の語に限られ、「山々」はあっても、「*岡々」のような言い方はできない。「出る本出る本(がベストセラーになる)」「行くところ行くところ(大歓迎を受ける)」のように名詞句が畳語となることも珍しくない。

「地域地域、時代時代で風習が異なる」「一人一人の自覚を待つ」などのように、単なる複数ではなく、個別性を表すこともある。

副詞的表現の畳語(じょうご)

副詞的表現としての畳語で、例としては、「時々(ときどき)」「更々」「寒々(さむざむ)」「返す返す(かえすがえす)」「食べ食べ」

粽とは‥読み方や由来など

粽は「ちまき」と読みます。笹(ささ)で米の団子を包んだ端午の節句の行事食です。 この日は家の軒に菖蒲(しょうぶ)と蓬(よもぎ)を飾る風習もあります。

今のちまきは笹(ささ)に包むのが主流ですが、昔は「チガヤ」というイネ科の葉で包まれており、「チ」ガヤで「巻く」食べ物ということから、ちまきと呼ばれるようになったといわれています。

粽持つ一寸法師のつかひ哉 正岡子規

 

 

まとめと関連情報

背くらべの歌詞は端午の節句に背丈を計ってもらった子供の視点で書かれている。これは海野の17歳年下の末弟、春樹の視点から描いていると言われ、「兄さん」が海野である。この歌詞の中にある「ちまきたべたべ」に日本のちょっとした言葉の文化がある。同じ言葉を重ねる「畳語(じょうご)」という造語法である。


ちまき食べ食べ♪に見られる日本の畳語文化とは‥
山笹の粽やせめて湯なぐさみ 其角 ‥読み方や由来
背くらべ 歌詞
鯉のぼり歌詞ひらなが‥甍(いらか)の波と♪

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