日本三景と雪月花

日本三景と雪月花

雪月花(せつげつかか)と白居易の詩「寄殷協律」

雪月花(せつげつかか)は、白居易の詩「寄殷協律」の一句、「雪月花時最憶君(雪月花の時 最も君を憶ふ)」に由来するもので、雪・月・花という自然の美しい景物を指す語です。

殷協律は白居易が江南にいたときの部下であり、長安からこの詩を贈ったものである。この詩における「雪月花の時」は、それぞれの景物の美しいとき、すなわち四季折々を指す語であり、そうした折々に、遠く江南にいる殷協律を思うというのです。

「雪月花」は、日本の芸術・美術の特質の一つとしても捉えられていえて、日本においては、
この語句が詩歌だけでなく、以下に述べる含みを持つ語として使われるようになりました。

雪の上に 照れる月夜に 梅の花‥大伴家持

「雪月花」は日本の詩歌においては、これら三種を一度に取り合わせたものを指すものとして
しばしば用いられる。日本語における初出は『万葉集』巻18に残る大伴家持の歌である。「宴席詠雪月梅花歌一首」と題して以下の歌があります。

「雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈らむ 愛しき子もがも」

日本三景と雪月花の関係

時代が下ると、雪月花は主に雪・月・桜の
取り合わせとして理解され、この三種の景物、
さらにはそうした景物をめでる風流な態度そのものを
示す語句として理解されるようになりました。

日本三景を雪月花にあてる場合、

「雪」は天橋立、
「月」は松島、
「花」は紅葉を花に見立てて宮島をあてます。

『歌麿・深川の雪』岡田美術館@箱根


美の殿堂 岡田美術館@箱根

清らかな山河をめぐって20もの温泉街が集まる国際的観光地・箱根。

その一つ、小涌谷(こわくだに)温泉は、
湯本駅から芦ノ湖に通じる国道一号線の半ばに位置しています。

2013年秋、東洋の美の結晶が一堂に会する
大きな美術館が、ここに誕生しました。

小涌谷は、江戸時代、小地獄と呼ばれ、噴煙上る荒野でした。
この地が生まれ変わったのは明治10年代のこと。
実業家たちによって温泉場が開かれ、
風情ある旅館やホテルが建造されるようになったのです。

美術館は、明治時代に存在した
欧米人向けのホテル「開化亭」の跡地(約6,300m2)に建設。

全5階から成る建物の延べ床面積は約7,700m2で、
展示面積は約5,000m2にも及びます。この広い会場に、
日本・中国・韓国を中心とする古代から現代までの
美術品が展示されています。

古くから日本で受け継がれてきた美術品を大切に守り、
美と出会う楽しさを分かち合い、次代に伝え遺したい、
との願いから、美術館が構想されました。そして、
日本とアジアの文化を世界に発信し、広く文化の創造に
貢献することを使命としています。

岡田美術館は、この箱根の地より、
皆様に「楽しい!」をお届けしてまいります。

美の殿堂 岡田美術館@箱根 場所・アクセス・入館料

住所:〒250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1

開館時間:9時00分 – 午後5時00分 (入館は午後4時30分まで)

休館日:原則として無休(展示替えによる臨時休館はあり)

入館料:一般・大学生:2800円 小中高生:1800円

『歌麿・深川の雪』岡田美術館

日本人の忖度と惻隠の情とは

いま、日本人の惻隠の情が失われていると‥(藤原雅彦さん)
「惻隠の情」というのは、中国の古典である
孟子の言葉から来ているのですね。「子供が井戸に落ちそうになっていれば、危ないと思わず手を差し延べたり
助けに行こうとする」人として忍びずの気持ち・心は、
人間皆生まれ持ったものであり本来そうした気持ちが備わっているはずだと
孟子は言うのです。

そして、武士道の教えの中に示されている、
平たく言えば思い遣る心。
哀れに思う気持ち。可哀想であると感じる心持ち。

心に太陽を持て そして、唇に歌を

楽観的になれ!

日本人の誇り (文春新書) [ 藤原正彦 ]

危機に立たされた日本は、今こそ「自立」と「誇り」を
回復するために何をすべきなのか?
『国家の品格』の著者による渾身の提言。

「個より公、金より徳、競争より和」を重んじる
日本国民の精神性は、文明史上、世界に冠たる尊きものだった。

しかし戦後日本は、その自信をなぜ失ったのか?

幕末の開国から昭和の敗戦に至る歴史を徹底検証し、

国難の時代を生きる日本人に誇りと自信を与える、

現代人必読の書。

 

男の覚悟 [ 安藤昇 ]


自叙伝的人間学、男の究極の力は「覚悟」にある。

[目次]

器量/安藤組/出自/遊郭/不良/満州/ナンパ/ケンカ/上官/矜持/
惻隠の情/餓狼/覚悟/顔/飽食/女/クルマ/談判/拉致/逃亡/
懲役/解散/転身/信・義・耐/言行一致

[著者情報]

安藤昇(アンドウノボル)
大正15(1926)年5月24日、東京都生まれ。
特攻隊から復員後、昭和20年代後半に安藤組を結成、渋谷を本拠とする。
33年、横井英樹襲撃事件で服役。出所した39年暮れに安藤組を解散。
40年、俳優として映画デビュー。主演作だけで58本を数える。
現在は作家、映画プロデューサーとして活躍中

藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩 (文春文庫) [ 藤原正彦 ]


藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩 (文春文庫) [ 藤原正彦 ]

街をゆっくり歩けば、いたるところで歴史の痕跡と出会う。
隣り合う東郷平八郎と山本五十六の墓、パリで出会い日本でも隣組だった
藤田嗣治と島崎藤村、今も残る引き出しのないマッカーサーの執務机…。
藤原教授夫妻と多磨霊園、番町、本郷、皇居周辺、護国寺、鎌倉、
諏訪を歩き、日本の歴史に出会うちょっと知的な散歩日和。

藤原正彦(フジワラマサヒコ)
数学者、作家。1943年旧満州生まれ。東京大学理学部数学科卒、
同大学院修士課程修了。理学博士。米英の大学、お茶の水女子大学で研究、
教育に携わった後、現在は同大学名誉教授。著書に『若き数学者のアメリカ』
(日本エッセイスト・クラブ賞)、『名著講義』(文藝春秋読者賞)など

忖度(そんたく)とは、使い方

忖度(そんたく)は、他人の心情を推し量ること、
また、推し量って相手に配慮することで、「忖」「度」いずれの文字も
「はかる」の意味を含みます。

2017年に表面化した森友学園問題と加計学園問題に際して用いられたことで、
流行語として広く知れ渡ることとなりました。

 

忖度(そんたく)の使い方・例文(安倍首相)

安倍首相は、「権限のある人間が知らなかったら
忖度する余地はない」という表現をしています。

 

まとめと関連情報

 

コメント