俳句

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待宵や明日は二見へ道者われ 其角

待宵や明日は二見へ道者われ 其角 其角発句集を参照されたし。 まつよいや あすはふたみへ どうしゃわれ 待宵と道者について 待宵とは、翌日の十五夜の月を待つ宵の意。陰暦8月14日の夜。小望月 (こもちづき) 。 道者=...
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我が物と思えば軽し笠の雪 其角 ことわざ

我が物と思えば軽し笠の雪 其角 ことわざ 笠の上に積もった雪でも、自分の物だと考えれば、軽く感じるから不思議だ。苦しいことも、わが身のためとなれば苦にならぬことをいう(原句は「我が雪と思えば軽し笠の上」)。江戸前期の俳人、宝井其角の俳句[...
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蛸壺やはかなき夢を夏の月 芭蕉

蛸壺やはかなき夢を夏の月 芭蕉 松尾芭蕉の句に「蛸壺やはかなき夢を夏の月」がある。夏の月が、こうこうと夜の海面を照らす海の底で、蛸壺のタコは捕らわれの身とも知らず、なんとはかない夢をむさぼっていることだろうという意味に解されている...
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寺田寅彦の俳句と「俳諧の精神」青空文庫

寺田寅彦の俳句と「俳諧の精神」青空文庫 寅彦は自然科学者でありながら文学など自然科学以外の事柄にも造詣が深く、科学と文学を調和させた随筆を多く残している。その中には大陸移動説を先取りするような作品もある。天災は忘れた頃にやってくる」は寅彦...
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山笹の粽やせめて湯なぐさみ 其角‥読み方や由来

山笹の粽やせめて湯なぐさみ 其角 ‥読み方や由来 句は張良が胸中の兵の如し。日夜にわき出るものなれば、一句一句の新古は見ん人も思ひゆるさるべし(其角俳諧の特色としての即興性より) ‥   ふみこしたるに あひしれる女の塔の沢に入て ...
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老いらくの端午の兜飾りけり 山口青邨

老いらくの端午の兜飾りけり 山口青邨 「老いらく」とは、「お(老)ゆ」のク語法「おゆらく」の音変化で、意味としては、年老いること、老年(Goo辞書)。例文として以下が紹介されていた。 ‥ 「さくら花散りかひくもれ老いらくの来むとい...
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夏の月蚊を疵(きず)にして五百両 其角

夏の月蚊を疵(きず)にして五百両 其角 蕉門十哲の一人に数えられる宝井其角(たからい きかく)だからこその一句です。 「春宵一刻価千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)」に対して、其角は、夏の月夜は春宵の半額、五百両だといって夏...
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やさしくも菖蒲さく也木曽の山 正岡子規‥意味や花言葉

やさしくも菖蒲さく也木曽の山 正岡子規‥意味や花言葉 ところで、日本のハナショウブに、黄色は無ないそうです。なので、珍しい花として、明治時代にヨーロッパから輸入されたものがキショウブで、日本古来から咲いている花ではないそうです。 ‥ ...
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チユーリツプ赤軍も白軍も雨に粛 山口青邨‥意味や花言葉

チユーリツプ赤軍も白軍も雨に粛 山口青邨 俳句において春の季語とされている、「チューリップ」。そんなチューリップを季語とした山口青邨の俳句です。 ‥ チユーリツプ赤軍も白軍も雨に粛 山口青邨 ‥ 粛(しゅく)とは ...
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楪の赤き筋こそにじみたれ 高浜虚子‥意味や花言葉

楪の赤き筋こそにじみたれ 高浜虚子‥意味や花言葉 新しい葉が出てから古い葉が落ちるので、親から子に譲るの意にとって、新年などの祝い事の飾り物となっている、ゆづり葉(楪・交譲木・譲葉・杠)。1月6日の誕生花でもあるゆづり葉(楪)は、俳句では...