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青空文庫で太宰治を読んでみた(縦書き)

青空文庫で太宰治を読んでみた(縦書き)

青空文庫には、太宰治の小説も収録されています。ヴィヨンの妻、斜陽、人間失格、走れメロスなどです。

青空文庫:太宰治「走れメロス」を縦書きで

通常のブラウザで、青空文庫収録作品を縦書きで読むことができるサイトがあります。特別なアプリや設定は必要ありません。現在、試験公開中です。読むことができる作品は、およそ70 タイトル。太宰治「走れメロス」も縦書きで読むことがきます。

青空文庫:太宰治「斜陽」を縦書きで

青空文庫:太宰治「人間失格」を縦書きで

 

太宰治「如是我聞(にょぜがもん)」

 

 他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ。敵の神をこそ撃つべきだ。でも、撃つには先ず、敵の神を発見しなければならぬ。ひとは、自分の真の神をよく隠す。
これは、仏人ヴァレリイの呟つぶやきらしいが、自分は、この十年間、腹が立っても、抑えに抑えていたことを、これから毎月、この雑誌(新潮)に、どんなに人からそのために、不愉快がられても、書いて行かなければならぬ、そのような、自分の意思によらぬ「時期」がいよいよ来たようなので、様々の縁故にもお許しをねがい、或いは義絶も思い設け、こんなことは大袈裟おおげさとか、或いは気障きざとか言われ、あの者たちに、顰蹙ひんしゅくせられるのは承知の上で、つまり、自分の抗議を書いてみるつもりなのである。

如是我聞の読み方や意味など

如是我聞は「にょぜがもん」と読みます。如是我聞は 「私はこのようにお聞きしました」という意味で、仏教で経文の冒頭に記される定型の言葉です。「かくのごとくわれきけり」と読み下します。

経典がつくられたときに、その経がまちがいなく釈迦(しゃか)の言葉であることを証明しようとしたもの。転じて、聞いたことを信じて疑わないことをさしていう。『今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)―四・一』に、「然れば、阿難、礼盤に昇て如是我聞と云ふ」とある。

 

まとめと関連情報

青空文庫には、太宰治の小説も収録されています。人間失格、斜陽、走れメロスについては通常のブラウザを使って、縦書きで読むこともできます。

 

青空文庫で太宰治を読んでみた

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