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世の中の 役を逃れて もとのまゝ‥曲亭馬琴(辞世の句)

世の中の 役を逃れて もとのまゝ‥(曲亭馬琴 辞世の句)

曲亭 馬琴(きょくてい ばきん)とは

明和4年6月9日(1767年7月4日) – 嘉永元年11月6日(1848年12月1日)

江戸時代後期の読本作者。本名は滝沢興邦(たきざわおきくに)。代表作は『椿説弓張月』『南総里見八犬伝』。ほとんど原稿料のみで生計を営むことのできた日本で最初の著述家。

かの浮世絵師、葛飾北斎(1760年10月31日~1849年5月10日)は馬琴とかなり親しく、文化3年(1806年)の春から夏にかけての3,4ヶ月にかけて、北斎は馬琴宅に居候していたようです。実際、馬琴作品に最も多くの挿絵を描いたのが北斎です。

馬琴の辞世の句

映画「北斎漫画」では、晩年まで馬琴と北斎は交流があったことになっています。

   世の中の 役を逃れて もとのまゝ かへすぞあめと つちの人形

現代語訳としては、「人間の役目を離れて、元のままに、魂は天へ肉体は土に還ろう」

ちなみに、以下が北斎の辞世の句です。

   悲と魂でゆくきさんじや夏の原‥北斎(辞世の句)

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

なんとネットは便利なことか‥、神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)、こんな芸術まで鑑賞できます。


 

まとめと関連情報

馬琴の辞世の句と北斎との関係について調べてみました。映画「北斎漫画」を何度も見ています。

悲と魂でゆくきさんじや夏の原‥北斎(辞世の句)

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